ヤクルト1000は買わないでください｜睡眠は改善するけど私は飲まない【その理由】

という方へ。

「ヤクルト1000を飲むと睡眠の質が上がる」というのが一時期とても話題になりましたよね。実際のところどうなのかをエビデンス付きでお答えします。ヤクルト1000を始めるべきかどうかも忖度なしで正直に解説します。

今飲んでいる人もこれから始めようか悩んでいる人も、いったん本記事を読んで考えなおしてみてください。

結論

先にお伝えしておくと、ヤクルト1000は「買い」か「なし」かで言われると、私個人的には「なし」かなと考えています。理由も詳しく解説していきますので、最後まで読んで自分で判断してみてくださいね。

ヤクルト1000と睡眠の質に関する研究

テレビで紹介されたこともあって「ヤクルト1000で睡眠の質が上がる」というのがバズって、一時期売り切れ続出で手に入らないということがありました。

ヤクルト1000は1本(100ml)あたりに「乳酸菌 シロタ株」を1000億個と高密度に含んでいる健康飲料です。

噂どおり本当に睡眠に効くのか？ということで研究結果を紹介します。

ヤクルトの公式サイトから確認してみると、以下の研究がおこなわれています。

どちらも学生を対象にしています。研究方法としては二重盲検法といって、被験者や研究者も最終的にデータが収集されるまで、本物か偽物(プラセボ)どちらを飲んだのか分からないような方法で実施されています。

この研究方法では思い込みや先入観が結果に影響されることがないため、客観的で信頼性の高いデータだということが分かります。

さらに、この研究で睡眠の質に関するデータだけを抜き出して見てみると、以下の結果がでています。

ということで、研究方法の信頼性、結果をみると「ヤクルト1000で睡眠の質が上がる」というのは信じてもよさそうですね。

ヤクルト1000に入っている高菌数・高密度の「乳酸菌 シロタ株」が神経系に作用して、ストレスを和らげることで睡眠の質が向上するようです。腸と脳が互いに影響を及ぼしあっているのです。

私がヤクルト1000を飲まない理由

ヤクルト1000は睡眠の質を向上させることは分かりましたが、冒頭でもお伝えした通り、私個人的には「ヤクルト1000は飲まない」という選択をしています。

なぜかというと、理由は以下です。

詳しく見ていきましょう。

コスパが悪いと考えている

なぜかというと、「腸内環境を整えて睡眠の質を向上させる」という目的を果たすのであれば、プロバイオティクスのサプリを飲んだ方がコスパはいいのでは？と考えているからです。

プロバイオティクスとは腸内でよい働きをしてくれる生きた微生物のことで、ヤクルト1000にも「乳酸菌 シロタ株」が入っています。

ヤクルト1000の税込の値段が1本あたり約140円(2025年1月現在)となりますが、下のプロバイオティクスのサプリは一粒あたり約70円になります。２倍ちかくしますね。

もちろん入っている菌の数も違えば種類も違うので、サプリは睡眠に効くのか？という疑問もありますが、そこは自分の体で試すしかありません。

サプリを１日２粒飲むという人であれば値段は一緒になるので、やはりご自身の飲み方による判断が必要です。

砂糖が入っている

ヤクルト1000の成分表を見てみると「砂糖」が入っていることが分かります。糖質オフのヤクルト1000にもバッチリ砂糖が入っていますね。

私は健康オタクなので、砂糖は避けるようにしています。砂糖を口にすると血糖値が上がって(血糖値スパイク)、肌荒れする体質なので砂糖が入っている飲料はなるべく飲まないようにしています。

というのが２つ目のヤクルト1000を飲まない理由です。

ただし、逆に砂糖が睡眠の質を上げてくれている可能性もある

実は糖質には睡眠の質を上げる効果が確認されていまして、寝る前にヤクルト1000を飲むことで、糖質がその効果を発揮してくれているかもしれないのです。

ヤクルト公式ではそのようなことは言われていませんが、寝る前にヤクルト1000を飲む習慣がある人には嬉しい効果ですよね。

以上２つが私のヤクルト1000を買わない理由です。これがすべての人に当てはまるかというとそうではありません。次は逆にヤクルト1000がオススメな人と理由を見てみましょう。

ヤクルト1000がオススメな人

ヤクルト1000は決して悪者ではありません。私が個人的に飲まないだけで、飲むことでプラスが上回る人も多いかと思います。

味が好きな人

シンプルに味がとてもおいしいですよね、ヤクルトって。

私も小さい頃はおばあちゃんがヤクルトの宅配をとっていたので、よく飲んでいましたが、あの甘酸っぱくてサッパリしたヤクルトならではの味はたまりません。

サイズ感もちょうどよくて、ふたをはがしたり爪で穴をあけて飲んだりする動作もクセになります。

ついこの間ヤクルトの訪問販売の人がサンプルを置いていってくれたので、久々に少し飲んでみました。飲んだ瞬間に幼少期の記憶が鮮明によみがえって、おばあちゃんを思い出して泣きそうになりました。両親の夜勤が重なったとき、おばあちゃんの家に預けられていたのですが、お風呂あがりに「これ飲みんさい」といつもヤクルトを飲ませてくれていました。

ホクホクの体にキンと冷えたヤクルトをグビっと飲むあの幸福感は忘れられません。

ということで、シンプルにヤクルトの味が好きな人は無味のカプセルなんかを飲むよりも、一日のご褒美と睡眠の手助けとしてヤクルトを飲むことで、コスパを十分上回るでしょう。

ストレスで眠りが浅い人

ストレスで夜の睡眠に支障をきたしているような人はヤクルト1000がオススメかもしれません。

ヤクルト1000の研究は「試験のストレスをかかえた学生」にスポットを当てたもので、ストレスによる睡眠の質悪化に効くのは確かに証明されています。

先ほども言いましたが、「寝る前に糖質を摂取すると睡眠の質が向上する」といったエビデンス(ヤクルトの研究ではない)もあるので、糖質の入っていないプロバイオティクスのサプリを飲むよりも、睡眠には効くことは期待できます。

カプセルを飲みたくない人

プロバイオティクスのサプリを飲むのであれば、カプセルを毎日飲まなくてはいけません。カプセルを飲み込むのが苦手という人も少なくないです。

毎日そのちょっとしたストレスを感じ続けるよりも、美味しく乳酸菌を摂りたいという人はヤクルトがオススメです。

お子さんと一緒に飲むことで、コミュニケーションもとれて思い出を残すこともできます。私がおばあちゃんを思い出したように、味(正確にいうと嗅覚)は脳の構造上、記憶と強烈に結びつくので、楽しくて優しい思い出とヤクルトがリンクすることでしょう。

飲んでみて体に合っている人

人の体は不思議なもので、「ヤクルトでは効果を感じるけど、サプリは効果を感じない」など、人それぞれ体に合う、合わないがあります。

それぞれ乳酸菌以外の成分は全く違うわけですから、その人が元からもっている腸内細菌や遺伝子によって、その成分との相乗効果などで効果を感じる人もいればそうでない人もいるのです。

つまり試してみないと分からないということ。

私は砂糖で肌荒れするのでヤクルトを避けますが、あなたがそういった体質でないのであれば、ヤクルトを避ける必要もないのかもしれません。試してみてダメであれば次から買わなければいいだけの話ですからね。

ヤクルト1000とヤクルトY1000の違いは？

ここまでヤクルト1000のお話をしてきましたが、ネットで調べるとヤクルトY1000という商品が存在します。結論、量と販売方法、値段が違うだけで、成分は一緒です。

	ヤクルト1000	ヤクルトY1000
内容量	1本100ml	1本110ml
乳酸菌 シロタ株	1mlあたり10億個	1mlあたり10億個
販売方法	宅配販売のみ	ネット、店頭販売

どちらも乳酸菌 シロタ株が1mlあたりに10億個と高密度で含まれている点は同じです。

最初に試してみるのであれば、宅配販売よりもネットでヤクルトY1000を買った方が無難です。

まとめ

まとめると、ヤクルト1000で睡眠の質が向上するのは本当。しかし私自身がヤクルト1000を飲まない理由としては

となります。私と同じような考えや体質の人はヤクルト1000を購入しないでください。

一方でヤクルト1000を始めてみてもいいかもという人は

となります。

私は飲まないというだけで、ヤクルトは相当優秀な飲み物です。多くの人に飲まれ続けていますし、この入れ替わりが激しい世の中で創業から90年も続いているわけですからその信頼性は本物です。約１世紀ですからね。

ヤクルト1000を飲む、飲まないはあなたの体と考え方次第です。検討するのにこの記事が役に立つと嬉しいです。

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