カフェインに依存していて、カフェイン断ちをしてみたけど、体や精神面にどんなメリットがあるのか?睡眠の質が悪い、寝つきが悪い、不安やストレスが強くて、カフェインがこれを悪化させている気がする。カフェインをうまく断つための具体的な方法やステップ、スムーズに実行するためのヒントが欲しい。
こんな疑問に答えます。
本記事の内容
- カフェイン断ちによるメリット7選
- カフェインをうまく断つための具体的なステップ
- 実際にカフェインを断ってみて感じたこと
科学的な根拠をもとに、実際にカフェインを断ってみて感じたことも加えて解説していきます。
カフェイン断ちによるメリット7選
毎日のように習慣としてコーヒーやエナジードリンクを飲んでいて、知らず知らずのうちにカフェインに依存してしまっている人も多いかと思います。依存度が高い人ほど、これから紹介するカフェイン断ちによるメリットは大きいかと思います。
カフェイン断ちによるメリット7選
- 睡眠の質の向上
- 不安感やストレスが減る
- 血圧の低下
- 消化機能の改善
- 疲労感が減る
- 集中力が持続する
- 経済的に節約になる
それぞれ解説していきます。
1.睡眠の質の向上
カフェインは中枢神経に作用するため、覚醒状態を持続させます。コーヒーを飲むと眠くなくなるのはこの作用のおかげです。しかしこの作用によって、飲むタイミングによっては夜の寝つきが悪くなったり、睡眠の質が低下することがあります。
カフェインを断つことによって、本来の自然な睡眠サイクルが回復して、深い眠りに入りやすくなります。
また、研究ではカフェイン摂取が寝付くまでの時間を長くし、総睡眠時間を短くしてしまうことが示されています。
2.不安感やストレスが減る
カフェインはノルアドレナリンやアドレナリンといったホルモンを分泌させ、これが不安感やストレス反応を引き起こしてしまいます。
カフェインをやめることで、これらのホルモンの過剰分泌が抑えられて、精神的な安定を得ることができます。
コーヒーを飲みすぎて、なんだかそわそわして焦燥感を感じたことがある人も多いかと思います。その状態に慣れすぎて自覚がなくなってしまっていても、カフェインを断つことでメンタルがクリアになることでしょう。
3.血圧の低下
カフェインは一時的に血圧を上昇させることがあります。カフェインを断つことで、血圧が安定し、高血圧のリスクが減少する可能性があります。
いくつかの研究で、カフェインが一過性の血圧上昇を引き起こすことが確認されています 。
4.消化機能の改善
カフェインは胃酸の分泌を刺激し、胃や腸に負担をかけることがあります。カフェインをやめることで、胃の不快感や胃酸逆流の症状が改善されることがあります 。
コーヒーを飲んだ時に胃もたれを起こす人は特にこのメリットは大きいかと思います。
5.疲労感が減る
カフェインは一時的にエネルギーのレベルを上げる効果がありますが、その後急激な疲労感を感じることがあります。これはカフェインの作用によるものですが、カフェインを断つことで体力のアップダウンが安定し日中の疲労感が減ります。
6.集中力が持続する
カフェインをとると一時的に集中力が上がりますが、依存しているとカフェインが切れた時に集中力が下がってしまいます。集中するためにコーヒーを飲む人も多いかと思いますが、カフェインを断つことで持続的な集中力を手に入れることができます。
7.経済的に節約になる
仕事中に毎日コーヒーやエナジードリンクを買っている人も多いかと思います。缶コーヒーが1本120円だとして週5日飲んだ場合、年間で約3万円の節約になります。
1~6の様々なメリットがある上に、年間3万円浮くのであれば、カフェイン断ちする価値はありそうです。
他にもあるメリット
カフェイン断ちのメリットを7つ紹介してきましたが、この他にも
- 頭痛の減少
- 歯が茶色くならない
- 肝臓の負担軽減
- 慢性疲労の改善
- 膀胱の健康改善
- 骨密度減少リスク回避
などなどさまざまなメリットがあります。
そんなカフェイン断ちですが、どのような方法でチャレンジすればよいのでしょうか?
カフェインをうまく断つための具体的なステップ
以下のステップでカフェインを断っていきましょう。
Step1:現状のカフェインを把握する
カフェインが含まれているのはコーヒーだけではありません。
- コーヒー
- エナジードリンク
- 紅茶
- 緑茶や玉露
- チョコレート
などなど、すべてのカフェインが含まれているものをリストアップしましょう。
Step2:カフェイン摂取量を徐々に減らす
急にカフェインを断つと、頭痛や疲労感、イライラなどの離脱症状が強く出ることがあります。これを避けるために、1週間ほどかけて徐々に減らしていきましょう。
Step3:完全にカフェインの摂取をストップする
徐々に減らしていった後は、完全にカフェインの摂取をストップしましょう。
ここで注意点ですが、徐々に減らしていっても多少は離脱症状が現れます。仕事の日だと業務に支障をきたす可能性があるので、できれば2日間か3日間の休みの日に完全に止めるとよいでしょう。
Step4:カフェインの代替を見つける
ひとつの習慣がなくなるわけですから、口さみしくなることもあるでしょう。そんな時は以下のような飲み物で代替えしてみるのもよい方法です。
- デカフェコーヒーや紅茶(カフェインレス)
- ハーブティー(カモミール、ペパーミントなど)
- フルーツジュースやスムージー
- オーツミルクやアーモンドミルク
カフェイン断ちを失敗してしまっても落ち込む必要はありません。何回でもチャレンジしてみましょう。
実際にカフェインを断ってみて感じたこと
実は私も以前はカフェインに完全に依存していましたが、カフェイン断ちをしました。理由は睡眠の質を上げることでした。
しかし、そのころの私は知識もなく、徐々に減らすわけでもなく急にカフェインを断ったことにより、激しい頭痛、眠気、イライラ、疲労感の離脱症状フルコンプリート状態でした。
離脱症状が2日ほど続きましたが、その後はどんどん回復していき、カフェインなしでも全然問題ない状態に。仕事中の集中力も持続して「コーヒーなしでもこんなにずっと集中できるんだ自分って」と思ったことを覚えています。
眠りの質も格段に上がり、寝起きも抜群によくなりました。
まとめ
ここまでカフェイン断ちのメリットを解説してきましたが、誤解なきように言っておくとカフェインは決して悪者ではありません。カフェインにも良い点はいくつもありますが、依存しすぎると体と脳がそれに慣れてしまって、その人本来のパフォーマンスがマイナス状態に下がってしまうので、カフェインを断ってリセットして本来のパフォーマンスに戻してあげると生活の質は上がると思います。
注意点
カフェインの感受性(どのくらい影響を受けるか)は遺伝子によって決まっています。カフェインの感受性が低い人はカフェイン断ちのメリットをさほど感じない可能性もありますので、ご注意ください。
カフェインの感受性が高くてカフェインに依存してるかも、と感じている人はカフェイン断ちは効果絶大だと思いますのでぜひチャレンジしてみてくださいね。