何をしても一生ニキビが治らない。食事や睡眠に気を付けたり、高い化粧品を使っても全然ダメ。おそらくこの記事をクリックしたあなたは今までに色々なニキビを治す方法を試してきたことだと思います。本記事はそんなあなたのニキビの悩みを本気で解決するための「完全ガイド」として書きました。
私自身、ニキビでずっと悩んでいましたが、何年もかけて情報を集めて色々な方法を試して、今現在は小さなニキビが年に数個できるくらいにまで抑えることができています。
これを読んでいるあなたには情報収集や試す期間に何年もかけてほしくないので、これまで集めた情報と方法をすべて公開します。今まで散々ニキビについて調べているとは思いますが、本記事では最新の論文などからも情報をもってきていますので、知らなかった情報もあると思います。
本記事を読むことで、私みたいに何年もかけて情報収集に時間をかけることなく、3カ月で改善することができるでしょう。ニキビを本気で改善したい人は最後まで読んでください。
一生治らない大人ニキビを本気で治すための心構え
実はニキビといっても原因は多岐にわたり、「食品、ストレス、睡眠、環境などなど」複雑な要因がからみあってニキビが発生します。人それぞれアレルギーがあるように、ニキビの原因も同じではありません。
そのため「これをしたらすべての人が絶対に治る」なんて方法は残念ながらありません。
しかし色々な研究でニキビができやすい行動や要因などがデータとして出ているので、それが自分に当てはまるかひとつひとつ試していくことでニキビを改善できる方法を見つけることができます。
ニキビが一生治らないなんてことはない
遺伝子のせいとか体質だと諦めている人もいるかもしれませんが、それだけが原因ではありません。
ある調査によると、
昔ながらの生活をしている狩猟採集民(海外の部族など)たちにはほとんどニキビがない
というデータがあります。(思春期の若者ですらニキビとは無縁だった)しかしこの狩猟採集民たちに現代の私たちと同じような生活をしてもらったところ、ニキビができ始めたといった話もあります。
ニキビができやすい体質というのはもちろんありますが、極端な話、昔ながらの狩猟採集民のような生活をすればニキビなんてできることはないのです。さすがに狩猟採集民と同じ生活をしろとは言いませんが、原因をひとつずつ潰していけば、一生ニキビが治らないなんてことはないはずです。
本記事は基本的に「大人のニキビ」の改善を前提に書いていますので、「思春期ニキビ」には効果が少ない可能性があります。思春期ニキビはホルモンの変動が原因だったりすることがあるので、コントロールが難しいです。もちろんホルモンバランス以外の原因がある場合もあるので、そこは自分の身体で試してみるしか判断方法はないのでご容赦ください。
これから12項目のニキビを治す方法を紹介していきますが、「多すぎるよ!無理!」と思う人もいるかもしれません。確かに多いですが、それだけニキビは複雑で、本気で治したければこれだけの情報量になってしまうのです。
本気でニキビを治して、何もないまっさらな肌になって人生を変えたいと考える人以外は読まないでくださいね。
これから紹介する方法は大きく分けると以下のようになります。
- 食品
- ストレス
- 睡眠
- 保湿
- 運動
- 環境
- クセ
- 整髪料
- 紫外線
- 胃腸
- サプリ
- 最終奥義
これらの項目は多くの人に当てはまりそうな重要な項目順にしていますので、上から順番に試していくことをオススメします。もちろん自分がやりやすい項目から試していっても構いませんが、全部を一気に試そうとすると大変なので自分を追い込みすぎないように注意しましょう。
これらの項目はニキビの改善にも役立ちますが、基本的にあなたの身体の健康にも役立ちます。
それもそのはずで、大人のニキビは「体内の炎症」が原因であることが多いので、健康になることで体内の炎症レベルが下がって結果的にニキビの発生が抑制されるのです。
肌は健康を映し出す鏡ともいえるので、肌が綺麗になることで進化心理学的にも相手から本能的に「この人は健康だから優秀な遺伝子だ」と思われることで、モテにもつながるのです。
それでは解説していきます。
【食品】ニキビができる食品・ニキビを治す食品
ニキビの発生を抑えるには内側からの対策がかなり重要です。内側からの対策として代表的なのが食事の管理です。
食品の観点で大人ニキビの原因となっているのは大きく分けて
- 体内の炎症
- 血糖値の急激な上昇
この2つとなります。これらを引き起こす食品を避ける、もしくは阻止する食品をとることで、ニキビの発生を抑えることができるのです。
ニキビを悪化させる食品9選
本記事のなかでもトップクラスに重要なのが、これから紹介する食品を避けることです。好きな食品も含まれているかもしれませんが、本気でニキビに悩んでいるあなたであれば強い意志をもってやめることができるはずです。
精製糖(砂糖)
砂糖は血糖値を爆上げするので、ニキビの大敵となります。血糖値が急激に上がると体内でインスリンが分泌されて、成長ホルモン(IGF-1など)が増加して皮脂の分泌が激しくなってニキビにつながります。
肌の奥からムクムクと湧き上がってきて最終的にボコッと膨らんで膿が溜まるようなニキビができる人は、特に砂糖を避けた方がよいでしょう。(このタイプのニキビは私も一番嫌いでした)
お菓子やジュース、アイスは絶対NGですし、料理に砂糖を使うのも避けてください。
精製穀物(白米)
白米も血糖値を急激に上げるのでNGなのですが、「白米を避けるなんてできるわけないだろ」といった声が聞こえてきそうです。そこでオススメの方法として、食物繊維が豊富なものと一緒に食べるという方法です。この方法で血糖値の上昇を緩やかにすることができます。白米を食べる前に野菜やリンゴを食べておくと効果的です。
毎食これが面倒な人はこちらのサンファイバー(食物繊維)を食事の前に水と一緒に飲むことで、同じ効果を得ることができます。
ファストフード(加工肉含む)
ファストフードは高脂肪&高カロリーなので、体内の炎症レベルを一気に引き上げてしまいます。体内の炎症レベルが上がることでニキビの大量発生を招くのです。ファストフードによく含まれている、ソーセージやハムなどの加工肉も食べないようにしましょう。
揚げ物(サラダ油)脂っこいもの
サラダ油を使った揚げ物や脂っこいものもニキビの原因となります。サラダ油は精製する過程で酸化していて、これも体内の炎症を促進してしまうのです。料理に油を使う場合はサラダ油をすべてオリーブオイルに切り替えましょう。
ただしオリーブオイルはニセモノが多いので、間違えて購入しないように十分注意してください。詳細はこちらの記事からどうぞ。
≫【厳選】コスパ抜群|本物の良質なオリーブオイル2選【偽物に注意】
乳製品
これは意外かもしれませんが、色々な研究からも乳製品はニキビの原因となることが分かっています。ただし乳製品には腸内環境に良いものもあるので、自分が乳製品でニキビができる体質なのかを見極めるために、様子を見ながら抜いてみることをオススメします。
乳製品とは例えばこれらの食品です。
- チーズ
- 牛乳
- ヨーグルト
- アイスクリーム
- 乳酸菌飲料
ホエイプロテイン
ホエイプロテインも乳製品の一種なのですが、こちらも一旦避けて様子を見てみるとよいでしょう。とはいえ筋トレをしている人はタンパク質が不可欠なので、こちらの記事を参考にしてライスプロテインに切り替えてみてください。
≫アレルギー体質の救世主!おすすめのライスプロテイン2選|筋トレにも
チョコレート&ココア
もちろん砂糖が入っているチョコは一発アウトなのですが、砂糖が入っていないダークチョコレートもニキビの原因になる可能性が示されています。ただし決定的なデータが少ないので、日常的にチョコを食べている人はいったんやめてみて肌の様子をみてみるとよいでしょう。
カフェイン
カフェイン自体は悪いものではありませんが、摂りすぎるとコルチゾール(ストレスホルモン)が分泌されて肌荒れを引き起こす可能性がありますので、毎日のように飲んでいる人は一度カフェインを断って様子をみてみることをオススメします。
ただしカフェインの感受性には個人差がありますので、コーヒーで眠れなくなる人や焦燥感がでる人はカフェイン断ちがより効くはずです。カフェインによって胃が荒れたり、睡眠の質が下がってニキビにつながっている可能性も考えられるので、カフェイン断ちを試してみる価値はありです。
カフェイン断ちのやり方はこちらの記事をどうぞ。
≫カフェイン断ちによるメリット7選【カフェイン断ちの方法も解説】
食品添加物や防腐剤
スーパーのお惣菜や冷凍食品、コンビニ弁当などには食品添加物や防腐剤が多く含まれていて、ニキビの予防のためにはこれらも避けた方が無難です。
基本的に裏の成分表を見てみて、よく分からない成分(PH調整剤や横文字の成分など)が入っている場合は買うのをやめておきましょう。
もちろん加工肉(ソーセージ、ハム、スパムなど)もNGです。
除去食を試してみる
除去食とは普段食べているものから特定の食品を一時的に取り除いて、その食品がフードアレルギーを引き起こしていないかを調べる方法です。人それぞれフードアレルギーは違う可能性がありますので、下記の記事を参考にして除去食を試してみてください。
基本的に一生に一度調べてみれば十分ですので、自分のフードアレルギーを知ることで慢性的にニキビを引き起こしている食品を特定することができるかもしれません。
≫謎の慢性疲労や肌トラブルに!「除去食」で隠れたフードアレルギーを発見
ニキビを治すために食べるべきもの
これから紹介する食品はニキビを改善してくれる可能性が高いものなので、積極的に摂るようにしましょう。
さきほどのニキビを悪化させる食品とは逆で、食べるべきものは「体内の炎症を抑える」抗酸化作用が強いものや、血糖値を抑えるもの、肌の水分を保つものとなります。
ミックスベリー
ベリー類には抗酸化作用の高いポリフェノールが豊富に含まれているため、ニキビの大敵である体内の炎症を沈めてくれます。
食物繊維も豊富で血糖値の上昇(ニキビの原因となる)も抑えてくれますし、腸内環境がよくなることもニキビの改善に役立ちます。まさにニキビを抑えるために生まれた食品といっても過言ではありません。
オススメのミックスベリー(ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリー)は「ミックスベリーの素晴らしすぎる健康への効果」で詳しく紹介していますので、ぜひ読んで試してみてください。
味やデメリットも知りたい方はこちらをそうぞ。
≫カークランドのミックスベリーを3ヶ月半食べ続けて感じた変化を報告
お茶
お茶もベリー同様、体内の炎症を抑えるポリフェノールが多く含まれているため、ニキビの予防にもってこいです。
ある研究によると、週に3回以上お茶を飲むと、ニキビが悪化する確率が26%低下。紅茶(ミルク、砂糖なし)は39%低下といった結果も出ています。
どうせ飲むのであれば一番効果のあるお茶をのみたいところですが、その理想的なお茶が「白茶」です。美容においてダントツで効果があると判明しています。詳細については、こちらの記事もご覧ください。
野菜&果物
野菜と果物はニキビの減少と相関していることが研究でも判明しています。食物繊維を豊富に含むほか、ビタミンやミネラルも多く含んでいるため、ニキビの改善に役立つのです。
食べる量としては、一日に500gほどは食べたいところ。結構量が多いですが、キャベツを千切りにして、そこにブロッコリーやホウレンソウなど他の野菜をトッピングすれば意外と摂ることができます。
キャベツの千切りはののじのキャベピィMAXを使えば一瞬です。
鶏ガラスープ
鶏ガラスープには亜鉛が含まれていて、ニキビ対策に効果的です。ここでいう鶏ガラスープは市販の「鶏ガラスープの素」ではなく、本物の鶏ガラから作ったもののことです。
鶏ガラスープは美容以外にも睡眠や腸内環境改善など、健康に嬉しい効果がありすぎて、解説すると長くなってしまうので詳しく知りたい方は「美容から睡眠まで!鶏ガラスープの健康効果5選【簡単な作り方も紹介】」をご覧になってください。
魚(オメガ3脂肪酸)
魚の油に含まれるオメガ3脂肪酸は非常に上質で、ニキビの減少につながると考えられています。例えば、サバやサーモン、マグロなどです。週に何回か水煮のサバ缶を食べるといいでしょう。野菜サラダの上にのせて食べると美味しいですよ。
発酵食品
腸内環境を整えることはニキビの抑制に大変役立つことが知られています。お腹が弱く下しやすい人なんかは、お腹の調子が悪い時に肌が荒れるなど心当たりがあるかと思います。
主な発酵食品
- 味噌
- ぬか漬け
- キムチ
- ザワークラウト
- 納豆
このあたりを食べることで腸内環境がよくなって、老廃物が血液中に漏れ出る現象を防ぎ、肌の調子を良くしてくれます。腸内細菌のエサとなる食物繊維も一緒にたべることで、さらにメリットを最大化することができます。
【ストレス】ニキビとメンタル状態は密接に関わっている
ストレスが溜まってくるとニキビができる、といった経験をしたことがある人も多いかと思います。
実はある研究でも
ニキビと診断された人は、その後5年以内にうつ症状を発症するリスクが63%も増加する
という結果が出ています。そのくらい肌とメンタルは密接に結びついているのです。
メンタルが病むとニキビになる理由のひとつとしては、ストレスを受けた時に分泌されるストレスホルモン「コルチゾール」です。コルチゾールが血管を傷つけ、炎症が起きてニキビが発生する仕組みなのです。
つまりストレスを抑えることができれば、コルチゾールを抑えてニキビ発生のリスクも下げることができるわけです。
ニキビ改善のためのストレス解消法【簡単な呼吸法】
当ブログの「メンタル」のカテゴリでも色々な方法を紹介していますが、私的に一番簡単で続けやすく、効果もある方法を紹介します。呼吸法なのですが、やり方は簡単で「吸った秒数の倍の秒数をかけて吐く」というものです。
秒数は自分に合った秒数を探してもらえればOKなのですが、例えば吸う秒数が5秒の場合は
- 5秒かけて鼻から息を吸う
- 10秒かけて口から息を吐く
- 以上をワンセットで5分間続ける
となります。これを習慣づけていけば日常のストレスはかなり緩和され、肌荒れを防ぐことができます。ちなみに私は寝る前に必ず行っているのですが、これを始めてから寝言と歯ぎしりがピタリとなくなったようです。呼吸法、あなどれません。
SNSをやめてストレスをためない
すべてのSNSが悪いわけではありませんが、日常的にSNS(特にInstagram)を見ている人は注意した方がいいでしょう。無意識に他人と比べてしまったりネガティブな情報に触れることでメンタルが崩壊していき、お肌もボロボロに。
「SNSを見て病むのはなぜ?」にも書いていますが、SNSファスティング(断食)してみるとよいでしょう。
【睡眠】ニキビを改善する睡眠方法
言わずもがな、睡眠不足は美容の大敵です。質の良い睡眠をとることで、肌トラブルを回避できますしストレスにも強くなって結果的にニキビ改善につながります。できてしまったニキビの治りも睡眠をよくとることで早めることができます。
睡眠不足になると衝動性や食欲が暴走することも分かっており、「ニキビができやすい食品」に手をだしてしまう危険性も跳ね上がります。そうならないためにも質の良い睡眠をとる方法をご紹介します。
マグネシウムで睡眠の質改善
科学の世界でも「睡眠の質が悪い時はまずマグネシウム」と言われているくらい、睡眠にマグネシウムは欠かせません。特に日中汗をよくかく人はマグネシウムが流れ出てしまうので、積極的にとりたいところです。
マグネシウムは海藻類、魚介類、豆類などあらゆる食品に含まれていますが、ニキビ予防のためであれば、先ほども紹介した「鶏ガラスープ」がやはりオススメです。鶏ガラスープにもマグネシウムがたっぷり含まれていて、深い睡眠にいざなってくれます。
できれば食品からとりたいところですが、お手軽な方法としてはサプリもあります。ある研究でも320mgのマグネシウムを7日間飲み続けただけで、不眠の改善と寝不足による炎症が改善したと結果がでていますので、試してみるといいでしょう。
メラトニンで爆睡
メラトニンは睡眠や覚醒のリズムを調節してくれるホルモンですが、実はサプリで外部から摂取することができます。夜の寝る数時間前に飲むことで、睡眠の質が改善します。
メラトニンには抗酸化作用があることも判明していまして、睡眠の質改善+抗酸化作用でお肌には大変嬉しい効果を得ることができるのです。ただしメラトニンサプリはiHerbでしか買えないのでご注意を。
ストレスをなくして爆睡
ストレスは睡眠を悪化させてしまいます。これは上で説明した呼吸法をつかってもらえれば改善されるかと思います。
適切な睡眠時間
ベストな睡眠時間は人によって大きく異なりますが、年齢別のベストな睡眠時間のガイドがありますので参考にしてみてください。
年齢別のベスト睡眠時間
- 6~13歳:9~11時間
- 14~17歳:8~10時間
- 18~25歳:7~9時間
- 26~64歳:7~9時間
- 65歳以上:7~8時間
とりあえず成人であれば7時間以上の睡眠は確保した方がいいことが分かります。しかしアレルギー体質の人なんかはより多くの睡眠時間が必要でして、できれば成人でも9~10時間の睡眠を確保できればベストです。お肌のためにもできる範囲で睡眠時間の確保に努めましょう。
勝手に目が覚める、という人は筋トレをすると睡眠時間がのびることが分かっていますので、筋トレをとりいれてみるとよいでしょう。
参考記事:筋トレで睡眠時間が増える!最新研究による有酸素運動との比較
昼以降はカフェインを控える
カフェインは脳を覚醒させる作用があるので、昼以降のカフェインを控えることで睡眠の質をあげることができます。しかしカフェインには人それぞれ感受性があるので、感受性が低い人にはあまり効果がないので、そこは自分の身体と相談しながら試すようにしましょう。
【保湿】ニキビを治すのに高価な化粧品はいらない
中には美容のために高価な保湿剤を使っている人もいるかもしれませんが、ハッキリいうとコスパは良くないのでやめた方がいいかもしれません。
よく「○○の成分が肌から浸透して…」みたいな宣伝文句を見ますが、そんな簡単に肌から美容成分は浸透しません。人の肌のバリア機能は意外と強く、美容成分が浸透するなら毒なんかもすぐに浸透してしまいます。
なぜコスパが良くないかといいますと、ニキビの予防のためには「保湿」ができればいいわけで、高価な保湿剤も安価な保湿剤もさほど保湿機能に関しては変わりがないからです。
余計な美容成分や広告費で割高な化粧品を使うくらいなら安価なもので十分だよね、と考えられるわけです。
アメリカ皮膚科学会(世界最大の皮膚科医による学会)によると、スキンケアで大事なのは日焼け止め、ワセリン(保湿)、レチノイドとのこと。
ニキビにスポットを当てるのであれば、保湿が大事なわけですが、どういった方法で保湿すればいいのでしょうか。
ニキビを治すために使うべき保湿剤はワセリンで十分
アメリカ皮膚科学会でもたびたび言われていることなのですが、保湿するならワセリンで十分です。
塗り方はお風呂上りに化粧水で顔を潤して、そのあとにワセリンを塗る。(顔をこすりすぎないように)これだけです。
化粧水だけだと蒸発して数時間後には何も塗っていないのと同じレベルまで水分量が下がることが分かっているので、ワセリンで水分が蒸発するのを防いで、潤いのある肌を保つことがニキビケアとして大事です。
自分の肌の様子を見ながら選ぶ
とはいえ人それぞれ肌に合う合わないがあるのは事実です。ワセリンが合わない人は
- ココナッツオイル
- アマニ油
を試してみるとよいでしょう。
ココナッツオイルは海外セレブの間でも人気でして、アメリカ皮膚科学科もワセリンと合わせてすすめているものです。海外モデルのミランダ・カーが愛用していることでも有名です。
もちろん自然由来で化学物質なんかは使用されていませんので、刺激に弱い肌の人には特にオススメ。意外と化粧品の化学物質でニキビが発生している人もいるので、切り替えてみたらすんなりニキビが消えたなんてこともあります。
ココナッツオイルの詳細を知りたい方はこちらをどうぞ。
≫海外セレブも愛用|ココナッツオイルの肌への効果と使い方を徹底解説
水を1日1~2L飲むことで保湿される
保湿の観点でもうひとつの対策が、水を飲むということです。23件の論文をまとめたデータを見てみると、水を飲むことで肌の上皮角質層の水分量が上がることが確認されています。
この検証では1日1~2リットルとされていますが、夏場は汗をかくので2リットルくらい、冬場は1リットルくらいを目安に飲むようにするといいでしょう。
【運動】運動が遺伝子レベルで肌を変える
遺伝子レベルで美肌を手に入れたいなら筋トレや有酸素運動などの運動が役に立つという論文があります。
この研究によると
運動をすると遺伝子の発現を変化させて、顔の皮膚細胞と組織を根本的に健康にしてくれる
という結果がでています。
運動によってミトコンドリアが増えて、角質層が薄くなり真皮が厚くなるのです。そうすることでニキビができづらくなる&たるみやシワも防げるようになります。 睡眠の質が上がることでニキビ予防にもなります。ではどの程度の運動をすればいいのでしょうか。
週2回30分程度の運動で肌の健康を維持できる
今回の研究によると、
- 30分のサイクリング(有酸素運動)を週2回
- 30分の筋トレを週2回
を実施していて、結果どちらも皮膚の健康が改善され遺伝子の活性も確認されています。ただし、筋トレをした人の方が真皮の厚さが増加したとのこと。
つまり運動で美肌を維持したいのであれば、「有酸素運動か筋トレを30分の運動週2回」すればOKです。より美肌になりたければ筋トレをオススメします。
運動の時間がとれない人は、通勤で歩くときにいつもより早歩き(息が少しきれるくらい)するだけでも効果はあるでしょう。
【環境】ニキビができにくい環境を整える
ニキビの発生を抑えるには周りの環境に気を付けることも大事です。内部からのニキビ予防にプラスして環境にも気をつけることがより効果的でしょう。
寝具は清潔に保つ
枕、枕カバー、シーツなどの寝具は最低でも週に1回は洗濯しましょう。これらの寝具には皮膚細胞、ふけ、ペットの毛、カビ、バクテリア、ほこり、ダニの死骸、糞、花粉、化粧品など、さまざまなニキビ発生源を含んでいます。
オススメとしては、寝具をもうワンセットもっておいて、毎週交換して洗うのがよいでしょう。できれば、顔に触れる枕カバーは毎日変えて洗濯するようにしてください。
夏場の室内と外の気温差で自律神経が乱れてニキビ発生
夏場限定でニキビがよくできる人は、室内と外の気温差で自律神経が乱れてニキビが発生している可能性もあります。自律神経の乱れはホルモンバランスも崩すため、皮脂の過剰分泌を誘発している可能性があるのです。
これを少しでも防ぐために、
- 外と室内の気温差が7℃以内になるように冷房の温度をセットする
- 冷房の風をじかに受けないようにする
ことを意識しましょう。オフィスが冷えすぎている場合は「弱冷房エリア」を会社に提案してみると省エネの観点でも意外と即採用されますので、提案してみましょう。
湿度の管理をする
冬の環境で注意したいのが、部屋の湿度です。極端な乾燥肌の人は特に冬の乾燥に注意して部屋の加湿をしましょう。肌が乾燥しすぎることで微細な亀裂や裂け目ができて、そこにバクテリアが繁殖してニキビが発生してしまうのです。
オフィスでは小さめのデスク用加湿器を置いて自分の周りだけでも加湿しておくことで、肌が乾燥しすぎることを防ぐことができます。
【クセ】普段の癖や習慣でニキビが発生する
普段あなたが無意識にやっている癖が、ニキビの原因になっていることは意外と多いです。どんな癖でニキビができるのか知ることで、ついつい無意識にそれをやってしまったときにハッとしてその癖をやめることができるでしょう。
顔を触らないことがニキビの発生を防ぐ
手にはバクテリアやオイル、汚れや化学物質なんかがたくさん付着しています。そんな手で顔を触るとニキビになるのは当然。普段頬づえをつく癖がある人も今すぐやめましょう。ニキビができてしまったとき気になってずっと触ってしまうのも気持ちは分かりますが、悪化させるだけなのでやめたほうがいいです。
定期的に手を洗うのも効果的。洗顔の前にさっと手を洗うのもニキビの予防に効果的なことが分かっています。
ペットに頬ずりはやめよう
私も猫を飼っているので、自分のペットに頬ずりしたい気持ちはよく分かります。しかしニキビを作りたくないのであれば、やめておいた方がいいでしょう。
携帯を綺麗に保つ
携帯は常に手で触るので、バクテリアなどの肌によくない物質が大量に付着しています。そんな携帯を電話するときに耳や顔に押し当てるとニキビをつくる原因になってしまいます。定期的に携帯をアルコールティッシュで拭く習慣をつけましょう。
そのタオルがニキビの原因かも
洗顔の後に顔を拭くタオルは常に清潔なものにしたいところ。2日連続で使うようなことをしている人は毎日洗濯する習慣を今から身に付けましょう。
メイクブラシは週に一度洗おう
化粧に使うメイクブラシは週に一度は洗いましょう。雑菌が繁殖しているブラシを使うと顔に雑菌を塗り込んでいるのと一緒です。綺麗なお肌は普段のマメな習慣が大事。メイクブラシやスポンジ用のクリーナーがありますので、そちらを使うようにしてください。
【整髪料】髪のセットは慎重に
おでこや前髪が当たる部分によくニキビができる人は、使っている整髪料がニキビの原因になっている可能性が高いです。髪を固めるスプレーを吹き付けるときに顔にまで付着してしまっていませんか?
その対策としては
- 整髪料を使うのをやめる
- 前髪を上げたスタイルにする
- 前髪には整髪料をつけない
- スプレーするときは下敷きやクリアファイルで顔をガードして吹き付ける
- 整髪料以外で髪をセットする
整髪料以外で髪をセットする場合は下記を使ってみてください。
ココナッツオイルやアマニ油で髪をセットする
営業職などで毎日髪をセットしなければいけない人もいるかもしれません。そんな方はココナッツオイルやアマニ油を整髪料代わりに使用してみることをオススメします。
程よく毛束感もでていい感じにキマりますし、顔の保湿剤としても使用できるのでコスパも抜群です。ベタベタもせずニキビの原因にもならないので、手放せない存在になるはずです。ナチュラルな清潔感も出せて営業の印象もあがるかもしれませんね。
参考:海外セレブも愛用|ココナッツオイルの肌への効果と使い方を徹底解説
【紫外線】日焼け止めでニキビを防ぐ
日焼け止めはニキビを予防するための必須アイテムではあるのですが、肌に合わないものを使うと逆にニキビの原因になる可能性があります。日焼け止めには主に下記の2種類があります。
- 物理系の日焼け止め:紫外線を反射することで肌を守る「物理剤(サンスクリーン)」は、敏感肌への刺激が少ないとされている。しかし肌に残りやすい特徴があるため、毛穴を詰まらせるかもしれない。
- 化学系の日焼け止め:アボベンゾンやオキシベンゾン、メトキシシンナメート、オクトシレンといった化学成分が配合されているものは、伸びが良くて使いやすいが、敏感肌には刺激が強く、ニキビを発症する可能性がある。
人によってどちらのタイプの日焼け止めが合うかは分からないので、自分で試してみるしかありません。使用してみて肌に合わないなと感じたら、物理系と化学系を切り替えてみてください。夜には化粧落としやココナッツオイルで日焼け止めを落とすことも忘れずお手入れしてくださいね。
【胃腸】逆流性食道炎や胃腸の不調がニキビの原因に
意外かもしれませんが、消化器系の不調とニキビには密接に関わっていることが分かっています。特に口周りにニキビができる人はこの項目はよく読んでください。
消化器系とニキビの関係では、例えば以下のようなことが確認されています。
- ニキビで悩む人は、便秘や口臭、逆流性食道炎などの消化器トラブルを抱えている人が多い
- 胃酸の分泌が少ない人ほどニキビができやすい傾向がある
- リーキーガット(腸に微細な穴が開いて老廃物が血液中に漏れ出る現象)が進行するとニキビが悪化する
- ニキビのある患者の54%が腸内フローラに異常があることが確認された
- 西洋の食生活は食物繊維が少なく腸内の善玉菌が減少して、ニキビが発生しやすくなる傾向がある
- プロバイオティクスはインスリン抵抗性を改善し、ニキビを改善する効果が確認されている
以上のことからも消化器系の不調とニキビが深くかかわっていることが分かりますし、胃腸の不調を改善すればニキビを減らすことができることも分かりますよね。
ではどうすれば消化器系の不調を改善することができるのでしょうか。
食べた後すぐに横にならない
逆流性食道炎を防止するには、食事をした後にすぐに横にならないことが大切です。すぐに横になると胃酸が逆流して食道が胃酸によってただれることで、ニキビを発生させてしまいます。
実は私も口周りのニキビに最後まで悩まされていました。そこで胃腸の不調が口周りのニキビと関係していることを知り、胃カメラと大腸カメラをしてもらった結果、逆流性食道炎と診断され、そこからは食後すぐに横にならないことを徹底しました。すると口周りにニキビができることは完全になくなりました。
ピロリ菌の検査を行う
ピロリ菌が胃にいると胃炎がおこるため、口周りが荒れる可能性があります。実際私が胃カメラを飲んだのもピロリ菌の検査のためでした。実際にピロリ菌はいなかったのですが、逆流性食道炎を発見できることができましたし、他の胃の不調も発見できる可能性はありますので、本当に口周りのニキビがどうしても治らない時は内科で検査をしてもらうことも考えましょう。
鶏ガラスープを飲んでリーキーガットを防ぐ
リーキーガット症候群とは腸の粘膜に微細な穴が開くことで、そこから老廃物や微生物などが血液中に漏れでる現象のことをいいます。そのことにより、ニキビが発生したりアレルギー症状が暴走したりなど、いいことはひとつもありません。
そのリーキーガットを防いでくれることで有名なのが、鶏ガラスープです。食品編や睡眠編でも出てきた鶏ガラスープですが、これひとつであらゆる面からニキビを防いでくれるスーパーニキビ改善フードなのです。
ただし、市販の鶏ガラスープの素で作ったものでは意味がありませんので、「鶏ガラスープの健康効果5選」で紹介している作り方で作ったものを召し上がるようにしてくださいね。
基本的にスロークッカーに入れて放置するだけの簡単なものです。もちろん私も作っていますし、妻の肌までツルツルピカピカになりすぎて、いろんな友人に秘訣を聞かれるといっていましたので、効果は本物です。
腹八分目でニキビを防ぐ
食事をする時は腹八分目にとどめておくことも、胃腸の不調を防ぐには有効です。食べ過ぎると逆流性食道炎になる可能性もありますし、胃腸に負担がかかって肌にもよくありません。
いつも満腹まで食べ過ぎてしまう習慣がある人は、ニキビ予防のためにも腹八分目を守るようにしてみましょう。
プロバイオティクスを摂る
プロバイオティクスは腸に存在する善玉菌です。外部から摂ることもできて、納豆やキムチ、サプリメントで腸内の善玉菌を増やすことができます。善玉の腸内細菌を増やすことで腸内環境が改善し、ニキビを改善することができるのです。
すぐにお腹を下す人や便秘の人、おならが臭すぎる人なんかは腸内で悪玉菌が増えてお肌にも悪さをしている可能性もありますので、ぜひプロバイオティクスを試してみてください。
プレバイオティクスを摂る
プレバイオティクスとは、プロバイオティクス(善玉菌)のエサとなる食品成分です。具体的には食物繊維がプレバイオティクスとなります。野菜や果物を積極的に食べることでプロバイオティクスにエサを与えて腸内環境をよくすることができるのです。
プロバイオティクスのサプリメントと一緒にサンファイバー(食物繊維)を一緒にとることで効果を最大化することができるので、オススメの飲み方です。
【サプリ】ニキビの改善に役立つサプリ
できれば食品から摂りたいところですが、それが難しい時は以下のサプリを推奨します。(すでに紹介したサプリも含む)
- 亜鉛:ニキビ改善に有効。
- ビタミンD-3:日光によって肌で生成されるが、日本人に不足しがちな成分。ニキビ以外にもメリットはたくさんあるので、摂っておいて損はなし。
- ファーンブロック:通称「飲む日焼け止め」とも言われ、紫外線のダメージを防いでくれる効果と、炎症レベルも下げてくれるのでニキビ予防にはもってこい。
- プロバイオティクス:腸内環境の悪化からくるニキビを防いでくれる。
- サンファイバー:食物繊維がエサとなる。プロバイオティクスと一緒に飲むと効果的。
- メラトニン:睡眠の質を上げるだけでなく、抗酸化作用もお肌に嬉しい。
- NAC:肝臓の解毒作用が期待できる。肝機能低下による老廃物でニキビができるのを防ぐ。さらにメラニンの生成を抑えて美白効果も。
【最終奥義】STRIDEX ソフトタッチパッドを試してみる
最終奥義としてSTRIDEXソフトタッチパッドをご紹介します。本当は内側から根本的に改善するのが理想ですが、どうしても改善しないときはこの「STRIDEXソフトタッチパッド」を試してみてください。
サリチル酸が含まれているので、角質を除去するピーリング効果があり、毛穴のつまりを取り除いて黒ずみもなくなり、吹き出物が発生する前に予防することができます。
使い始めは角質がぽろぽろとはがれてくるので驚くかもしれませんが、徐々にツルツルになっていきます。人気すぎてよく売り切れになるので、在庫があるうちに買っておくのがよいでしょう。
ただし、根本の原因対策をした人以外は買わないでくださいね。
まとめ:一生治らないニキビはない
ここまで読んでいただいた方は間違いなく本気でニキビを治したいと考えている人でしょう。
まとめると
- 食品:血糖値が上がるものやジャンキーなもの、乳製品、添加物が入っているものは食べない。抗酸化作用の強いものや食物繊維、亜鉛が含まれた食べ物を積極的に食べる。
- ストレス:コルチゾールにより肌荒れするので、適切にストレスを解消する。
- 睡眠:寝不足は美容の大敵。マグネシウムやメラトニンで睡眠の質を改善し、自分にあった睡眠時間を見つける。
- 保湿:高いだけの保湿剤はコスパが悪いので、ワセリンやココナッツオイルで保湿して乾燥からくるニキビを防ぐ。
- 運動:週2回30分程度の運動を続けて遺伝子レベルでニキビができにくい肌をつくる。
- 環境:寝具を清潔に保ち、夏場の室内外の温度差は7℃以下、冬は加湿して肌を守る。
- クセ:顔は触らない、ペットに頬ずりしない、携帯やタオルは常に清潔に。
- 整髪料:整髪料が顔につかないように工夫する。もしくはココナッツオイルやアマニ油でセットする。
- 紫外線:ニキビ予防に日焼け止めは大事だが、物理系と化学系、自分にあった日焼け止めを使う。
- 胃腸:逆流性食道炎やピロリ菌を疑い、鶏ガラスープでリーキーガットを防ぐ、腸内細菌を増やして消化器系の異常をなくすことでニキビを改善する。
- サプリ:食品から摂るのが難しい時にサプリを検討する。
- 最終奥義:根本原因を改善してもダメな場合はSTRIDEX ソフトタッチパッドを試してみる。
今日から実践することで少しずつあなたのニキビの原因が分かり始めると思います。あなたの肌からニキビがなくなることで、鏡の中の自分も好きになって自信がつき、自己肯定感もあがって以前より明るいあなたになるはずです。周りからの印象も変わって声をかけられるようになるでしょうし、確実にモテ度は今より上がります。
「情報量多くて大変だなぁ」と思うかもしれませんが、一度ニキビの原因を特定してしまえば、あとはその習慣を守り続けるだけですし、今回紹介したことはニキビ以外の身体の健康やメンタル、アンチエイジングにも大いに役立つ内容ですので、習慣づけるだけであなたの人生は良い方に変わることでしょう。
実際にニキビで本当に何年も悩んでいた私の人生はこれで変わりました。ニキビのない幸せな未来のために、今から行動して明るい未来を手に入れましょう。あなた次第です!
それでは最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。応援しています。