色々な種類のナッツが入っていて、おやつにも最適なミックスナッツは、健康・美容の観点からも積極的に摂取したい食品のひとつです。ではどのような健康効果や美容効果があるのでしょうか?また注意しておきたいポイントもあります。極端な空腹時やオイリー肌の人はナッツを控えた方がいいなど、食べてはいけないタイミングや体質もありますので、あわせて詳しく解説していきます。
ミックスナッツの正しい知識を知ることで、あなたの身体の健康、美容に役立てることができるでしょう。
ミックスナッツの健康効果と美容効果
ミックスナッツとは色々な種類のナッツが入っている商品のことで、例えば「アーモンド、クルミ、マカダミアナッツ、ピーナッツ、ヘーゼルナッツ」などが一緒に入っているものをいいます。
ナッツは「自然のサプリメント」と呼ばれているほど、健康と美容にいいというのは常識になっていますが、具体的にどのような効果があるのか見ていきましょう。
あらゆる病気のリスクが下がる
ナッツを食べることで、以下の病気のリスクが減ることが研究により判明しています。
- 心疾患
- 癌
- 総死亡率
- 呼吸器系疾患
- 糖尿病
- 感染症
ナッツの消費量とこれらの病気リスクの低下に相関があるのです。つまりナッツを食べる量が多い人ほど病気のリスクが減り、長生きできるということです。
他にも海外の実験ですが、主食のパンをナッツに置き換えたらどうなるか?といった実験も行われていまして、「糖尿病の指標が大幅に改善」という結果が得られて、血糖値のコントロール能力が向上していました。
血糖値の変動は体への負担も大きくなりますし、肌荒れの原因にもなるので、血糖値のコントロールが向上するのは健康の面でも美容の面でも嬉しいことです。
ナッツで頭がよくなる
ナッツで頭がよくなることも実験から明らかになっています。
この実験では様々なナッツを食べてもらい、その後被験者の脳波を測っています。結果、ピーナッツやピスタチオでガンマ波やデルタ波が大きくなったとのこと。これらの脳波は頭の情報処理スピードや学習、記憶、睡眠の質などに関係する脳波で、これらの能力が向上している可能性を示しています。
このような結果がでるのは、ナッツ類に含まれる「フラボノイド」が脳にいい影響を及ぼして、脳への血流を増やしたり新しい神経を作るサポートをしてくれているからではないかと考えられています。
他の研究でも「1日10gのナッツを食べると、認知機能の低下が40%ほど抑えられる」といった結果もでています。さらに高齢者になると、「まったくナッツを食べない人に比べると1日10g食べることで脳機能の低下を最大で60%も食い止められる」といった結果まででています。
脳を衰えさせないためにも積極的にナッツを食べていきたいところです。
ナッツの美容効果
ナッツはフラボノイドやビタミンEが豊富に含まれていて抗酸化作用が強いため、アンチエイジングの強い味方になってくれます。有害な活性酸素から細胞を守ってくれるおかげで、肌のシワやたるみを防いでくれるのです。
また不飽和脂肪酸(体にいい脂肪)が多いので、お肌を整えてくれる効果も期待できます。いつまでも若々しい肌を保ちたい人はナッツを取り入れてみましょう。
ナッツに含まれている栄養素
種類によって含まれる栄養素は様々ですが、ナッツ全般に含まれている栄養素とその効果は以下のようになっています。
- 不飽和脂肪酸
身体にとってよい働きをしてくれる不飽和脂肪酸が豊富で、血中の悪玉コレステロールを低下させたり、血圧をさげるなど、生活習慣病の予防効果も期待でます。 - 食物繊維
腸内環境を整えてくれる食物繊維が多く、腸内の善玉菌を増やし悪玉菌を減らす働きがあります。食事による血糖値の上昇を防いでくれる効果もあり、血糖値スパイクによる肌荒れや体内の炎症も防いでくれるのです。 - ビタミン・ミネラル
健康的な肌を保つのに必要なのが、ビタミン・ミネラル。カリウムや鉄などのミネラルやビタミンB1・B2やビタミンEがダイエットや美容、健康をサポートしてくれます。
【注意点】過度な空腹時やオイリー肌の人はナッツを控えよう
健康にいいとされるナッツですが、食べてはいけないタイミング、体質的に控えた方がいい人も存在します。「健康にいいはずのナッツを食べているけど、どうも調子が悪い気がする」と感じている人も以下の条件に当てはまっていないか確認してみてください。
過度な空腹時はナッツを食べない方がいい
過度な空腹時とは「お腹がすきすぎて、もはや空腹感がなくなった」といった状況のときです。
こういった状況の時、体内では血糖値が下がって低血糖の状態になっています。この状況ではアドレナリン・ノルアドレナリンが分泌されている可能性が高く、胃腸の動きが止まってしまっています。
しかしこの状態でナッツを食べても血糖値は上がらないため、胃腸はストップしたまま。ナッツを消化することができずに消化不良をおこして腸内環境が悪化したり、体調不良を引き起こしてしまうのです。
こういった時に食べるべきものは血糖値を上げてくれるおにぎりやフルーツ、飴玉などです。
ナッツを食べるべきタイミングは
- 食後に物足りないとき
- 小腹がすいたとき
- そこまで空腹ではないが口さみしい時
- サプリメント代わりの栄養補給時
- ジャンクフードを食べたくなった時の代わりに
となります。
オイリー肌の人はナッツをあまり食べない方がいい
もう一点注意しておきたいのが、オイリー肌の人はナッツを食べ過ぎない方がいいということです。
どういうことかと言いますと、オイリー肌の人は体質的に脂質の代謝がいまくいっていない可能性があり、そういった体質の人がナッツを食べ過ぎてしまうと、ナッツに含まれる脂質がうまく処理されずニキビが発生したりなど肌荒れをおこす可能性が高くなります。
自分の脂質代謝を知る方法としては「オイリー肌かどうか」の他に血液検査の結果からも判断することができます。血液検査結果のLDLコレステロール値を見てもらって、高すぎないか、低すぎないかを見てみてください。
あくまで目安ですが、LDLコレステロールが95を下回っていないか、140を上回っていないか、を確認してみてください。
LDLが低すぎる人は胆汁(脂質を乳化する物質でLDLコレステロールを材料に作られる)が少なかったり、逆にLDLが高すぎる人はLDLをうまく胆汁に変換できていない可能性があります。
こういった体質の人がナッツを食べる場合は様子を見ながら少しずつ食べるか、もしくはナッツは避けた方がよいでしょう。
ナッツのおすすめの食べ方
ナッツを食べるうえでの、食べる量、選び方、おすすめの料理を紹介します。
食べる量
結論からいうと「1日20~28グラム」がベストとなります。これはちょうど手のひらに乗るくらい。
この量は20件のナッツに関する研究をまとめた約37万人ものデータを対象としたデータによって出されていまして、かなり信頼性が高い数字となります。これ以上食べると肥満につながる可能性もありますので、注意したいところです。
ミックスナッツの選び方
せっかく健康や美容にいいナッツですが、不健康になる添加物が大量にまぶしてある物を買うと意味がありませんよね。
そこで選ぶ際にポイントとなるのが以下の項目です。
- 無添加(食品添加物不使用)
- 無塩
- 素焼き(油を使用していない)
この3点を確認して購入することであなたの健康は害されることはないでしょう。知らずに健康に悪いものを長年摂り続けると身体の内側から炎症がおきてボロボロになってしまいますからね。美容の面でもマイナスの方が大きくなってしまいます。
探すのが面倒という人は、こちらのミックスナッツを選んでおけば間違いはありません。
ミックスナッツのオススメアレンジ
毎日ミックスナッツだけでは飽きそうという方のために、アレンジもご紹介します。
ミックスベリーのはちみつレモンマリネ
混ぜるだけで簡単に作れるものです。作り方は以下のものを大きめの器に入れて混ぜるだけ。
これを冷蔵庫で1時間程度漬け込んだら完成。超絶健康フードです。甘酸っぱくてさっぱりとした甘みもあり、ナッツのカリっとした食感がアクセントになってハマるはずです。
朝のヨーグルトやトーストにかけて食べるのも美味しくてテンションが上がりますよ。健康を考えるのであれば砂糖は使わず、ハチミツを使用するようにしてくださいね。
枝豆とナッツのスパイシーおつまみ
おつまみ系が欲しい時はこちら。材料は
これらをフライパンでオリーブオイルを使って炒めるだけです。スパイスはガーリックや塩コショウ、カレーパウダーなどお好みのものを使ってみてください。
オリーブオイルはニセモノも多いので、こちらの記事から選んでください。≫【厳選】コスパ抜群|本物の良質なオリーブオイル2選【偽物に注意】
スパイスがきいていて、炒めることで香ばしさも増して食べだしたら止まらなくなりますよ。
まとめ
ミックスナッツはアーモンドやクルミなど様々なナッツが一緒に楽しめる食品で、健康や美容に多くのメリットをもたらしてくれます。以下にそのポイントをまとめます。
健康効果
- 病気予防:心疾患や糖尿病、癌のリスク低減。
- 血糖値コントロール:血糖値が安定。
- 脳機能向上:フラボノイドが記憶力や学習能力をサポート。
美容効果
- アンチエイジング:ビタミンEや抗酸化作用でシワやたるみを防ぐ。
- 肌の健康:不飽和脂肪酸がお肌を整える。
栄養素
- 不飽和脂肪酸:悪玉コレステロールの低下、血圧の改善。
- 食物繊維:腸内環境の改善や血糖値スパイクの抑制。
- ビタミン・ミネラル:美肌やダイエット、健康をサポート。
注意点
- 空腹時:過度な空腹時は消化不良の原因になるため控える。
- オイリー肌:脂質代謝が悪い人はナッツの摂取量を調整。
おすすめの楽しみ方
- 1日の摂取量:20〜28g(手のひら一杯分)がベスト。
- 選び方:無添加・無塩・素焼きを選ぶ。
- 簡単レシピ:「ミックスベリーのはちみつレモンマリネ」と「枝豆とナッツのスパイシーおつまみ」
ミックスナッツを正しく取り入れれば、健康的で若々しい毎日を手に入れることができるでしょう。