なんとなく体が重い、疲れやすい、ニキビが治らない、不眠、理由は分からないけど不調が続いている…そんな時にオススメしたいのが「除去食」です。除去食というと、重度アレルギーの治療をイメージするかもしれませんが、実は慢性疲労や睡眠、肌トラブルなどさまざまな不調にも効果があるのです。
原因不明の不調にずっと悩まされているのは、実は遅延型のフードアレルギーが原因の可能性があります。除去食を実施することで、その悩みから解放されるかもしれません。
私自身も除去食を試すことで、ニキビの原因を突き止めて治すことができました。
除去食とは?不調の原因を突き止める
「除去食」とは、普段の食生活から特定の食品を一時的に取り除いて、その食品が体調不良の原因になっていないかを調べる方法です。慢性的なニキビ、疲れや便秘、眠気などの症状がある場合、もしかすると遅延型のフードアレルギーが関係しているかもしれません。
遅延型のフードアレルギーは摂取後、数時間から数日、さらには数週間後に症状が現れることもあるため、自覚するのが難しい場合もあります。自覚がないまま食べ続けていると、体内に慢性的な炎症が引き起こされ、以下のような症状に悩まされることがあります。
- 慢性疲労
- 睡眠障害
- アレルギー反応
- 関節痛や筋肉痛
- 皮膚トラブル(ニキビや湿疹、じんましんなど)
- 消化器の不調(リーキーガットや便秘、下痢など)
- 精神的な不調(不安感やうつ)
- 動脈硬化
- 認知機能の低下や集中力の欠如
- 偏頭痛
もちろん、これらの症状がすべてフードアレルギーによるものかどうかは分かりませんが、原因がわからない場合はまず除去食を試してみるとよいでしょう。
ちなみに人それぞれフードアレルギーは違いますので、これから紹介する食品を今後一生食べられなくなるわけではありません。アレルギー症状がでる食品だけを今後避けていけばいいいだけですので、ご安心ください。
除去食の実践方法
「除去食」では、まず以下の食品群を3~6週間ほど完全に取り除きます。期間を長めにとることで、アレルギー反応の原因を見つけやすくなります。
パートナーに食事を作ってもらっている人はパートナーに苦労をかけてしまいますが、「一生でこの期間だけだからお願い!ずっと悩んでる不調があって本気で治したいんだ」とお願いしてみましょう。
- 小麦食品(パン、パスタなどのグルテンを含むもの)
- 柑橘系フルーツ(オレンジ、グレープフルーツ、レモンなど)
- 乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ、バターなど)
- 豆類(豆腐や味噌も含む)
- 精製砂糖・果糖ブドウ糖液糖
- ナッツ類
- コーン製品
- アルコール
- ナス科野菜(トマト、ピーマン、ナス)
- カフェイン(コーヒーや緑茶など)
- 調味料(醤油、ケチャップ、マスタード、お酢など)
- 卵
- 加工食品
これらの食品は、アレルギーを引き起こすことが多い(9割)食品とされ、プチ除去食の対象となります。なかなか種類が多いですが、これであなたの不調が改善されるのであれば、試してみる価値は十分にあるかと思います。
除去食の具体的な進め方
以下の通りすすめていきましょう。
- 対象食品を3週間以上完全にカットする
食事の際には、除去リストの食品が含まれていないかを確認し、原材料ラベルをしっかりとチェックしましょう。 - 体調が改善するかを確認
3~6週間後、体調に良い変化が見られた場合、特定の食品に対するアレルギーがある可能性があります。 - ひとつずつ食品を再導入
プチ除去食の期間を終えたら、対象食品を3日に1種類ずつ再び食卓に加えます。たとえば、まず卵や豆類を1日だけ摂取し、その後2日間様子を見て、体調に変化がなければ次のナッツ類に進みます。 - アレルギー原因を特定
体調に悪化が見られた食品があれば、それを再度数週間除去し、体調の変化を再確認します。これを繰り返すことで、アレルギー原因を特定していきましょう。 - アレルギーの原因が特定できたら、再摂取は慎重に
アレルギー原因が判明した場合、その食品は1カ月ほど完全に控え、その後、少しずつ取り入れてみましょう。異常が見られなければ摂取を続け、再び症状が出るようなら、その食品を避ける生活を検討してください。
基本的に除去食をするのは一生に一度で十分です。フードアレルギーの食品が判明したら、今後その食品は避け続けましょう。
食品を再導入するさいの順番
食品の再導入は、アレルギー反応が出にくいとされるものから順番に行うのが良いでしょう。具体的には以下の順を目安に進めてみてください。
- 最初に再導入するもの:卵の黄身や豆類
- 次に再導入するもの:卵の白身、ナッツや種子類、緑茶、チョコレート、少量の蒸留酒
- その次に再導入するもの:コーヒー、柑橘類、ジャガイモ、ナスやピーマンなどのナス科の野菜、種子類、チョコレート、少量の蒸留酒、ヨーグルト
- 最後に再導入するもの:チーズ、牛乳、バター、トマトなどナス科の野菜全般、少量の醸造酒、発酵食品
除去食を行うさいの注意点
この除去食を行うときは「睡眠時間が確保できないとき」や「ストレスが多い時期」には行わないようにしましょう。アレルギーによる症状なのか判断が難しくなってしまいますので。
アレルギー症状がでる食品であっても、加熱、加工によって食べられるものや、少量なら食べられることがあります。これは自分の症状をみながら慎重に調べてみてください。
「除去食」で得られるメリット
除去食によって、以下のような症状から脱却することができる可能性があります。
- メタボがなかなか改善しない
- なにをしてもニキビが治らない
- 体がどこかしら痛い
- 健康的な食事を続けているのに調子が悪い
- 昔から深く眠れない
- アレルギー症状がずっと出ている
今まで「そういう体質だから」と諦めていた症状も、実はフードアレルギーが原因だったなんてことはよくあります。
私自身、ずっとニキビが治らなかったのですが、除去食を実施して「砂糖、乳製品、ナス科野菜、カフェイン」が原因だったことが判明して、今では完全に断ってニキビに悩まされることもなくなりました。
私の職場の先輩も「昔から眠りが浅い体質なんだよね」と言っていたのですが、この除去食をススメてみたところ実践したようで、フードアレルギーが判明して「マジで人生変わった。もっと早く知りたかった」と言っていました。目の下のクマもなくなって顔色もよくなって、これほど教えた甲斐があったのは初めてでした。
あなたも「体質だから」と諦める前に、この方法を試してみてください。試してみて改善したという人は、SNSでこの情報を広めていただけると嬉しいです。
私のようにニキビで悩んでいる人は、こちらの記事も読んでみてください。ニキビの悩みは本当に辛いですからね。顔は他人の目に触れる部分なので、そこが綺麗になると本当に自己肯定感があがって気分が晴れやかになりますよ。
≫【完全ガイド】大人ニキビが一生治らないと諦める前に|解決策を徹底解説