握力と健康・寿命が関係あるなんて意外だと思うかもしれませんね。しかし握力と健康や死亡率を調べた研究があるので、詳しくみていきましょう。
握力と死亡率(寿命)・健康の関係
握力と寿命、健康にはハッキリとした相関がみられます。そのことが研究からも分かっているので、見ていきましょう。
握力が強いと寿命が長い
研究では、握力が強い人はそうでない人に比べて、死亡率が低いことがわかっています。
マクマスター大学というところが、17カ国、14万人分のデータ(2009年のもの)を集めて調べています。このデータはもともと、握力と死亡率の調査のためだけに集められた訳ではありませんが、それぞれの健康状態や病気のレベル、身体的特徴や教育レベル、酒やタバコの摂取、そして握力もこのデータの中には含まれています。
このデータを統計処理することで、握力と死亡率の関係を割り出せるわけですね。
そしてわかった結果がこちら。
握力と死亡率の研究結果
握力が5kg下がるたびに、心臓病やがんなどのすべての死因をあわせた全死亡率が17%も上がる!
恐ろしい結果ですね。さらにこの結果は性別や年齢、普段の運動量とは一切関係なく、あらゆる人口統計に当てはまったそうです。つまり、握力と死亡率は明らかに相関関係があるということ。
このことに関して研究者がコメントしてます。
医者や健康を管理する人たちは、脳卒中や心疾患のリスクが高い患者を握力を測るだけで把握することができる。そういったリスクを測るには、じつに安価で手軽なツールだ。
とのこと。
なぜ握力と死亡率が関係しているかはわからないそうですが、相関があることは確かですね。
握力が強いと健康
こちらも同じような研究が行われています。死亡率が低いのですから健康なのも当然ですが。
2014年に行われた研究では、過去の50の実験データを集めて、老人の健康レベルと握力を調べています。
統計処理の結果わかったのがこちら。
握力が強いと
- 死亡率が低い(寿命が長い)
- 認知機能が衰えにくい
- 寝たきりになる率が低い
- 病気の回復が早い
といった結果がハッキリとあらわれたそうです。
ただし握力を鍛えれば長生きできるか(寿命が延びるか)は不明
握力が強い人の死亡率が低いのは確かかもしれませんが、握力を鍛えれば死亡率が下がるかどうかは、この研究からはわかりません。
これを調べるには、握力を鍛えるグループと鍛えないグループに分けて何年も調査して、さらには持病や、もともとの筋力を計算に入れたりしないといけないので調べるのは難しいでしょう。握力を何年も鍛えるグループはしんどいですし、これで効果が全くなかったとすれば死際に「なんのために鍛えてたんだ」と絶望することになります。
倫理的な問題もあってこのような研究はできないでしょうね。
まとめ:握力が強い人は長寿命&健康
意外な「握力と健康・寿命」の関係ですが、もし自分の握力が低かったら少し怖くなってしまいますね。
考察ですが、普段から健康に気を使っていてる人はテストステロン値(男性ホルモン)が高く筋肉がつきやすいので、握力が強くなるのではないかと思います。
実際に握力が強い人は、テストステロン値が高いことも研究からわかっています。(テストステロンは女性にもあります)
つまり、健康に気を使っていると自然とテストステロン値が上がり、握力が強くなるということ。健康に気を使っているので、寿命も長く、健康である。といった考察がしっくりきますよね。
長いきしたいなら普段から健康に気を使うのが大切だということです。
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