連休明けに、毎回うつになる方へ。
仕事、学校にいきたくない。連休明けはだるい、憂鬱、めんどくさい。うつになる原因、うつにならないための対策とかあれば知りたい。と考えていませんか?
本記事では、連休後にうつになる原因とその対策を脳科学をもとに解説していきます。
なぜ連休明けはうつになりやすいのか
連休後にはうつ病が増えて、病院でも患者の来院が増えるといいます。
原因は様々です。連休中には普段の仕事や学校では起こらない行事がおきたり、生活リズムが一気にかわります。
特に冬の連休なんかは、忘年会での暴飲暴食、クリスマスパーティーの盛り上がりの後のさみしさ、大晦日の夜ふかし、日差しを浴びる時間が減る(幸せホルモンのセロトニンの分泌量が減る)、プレゼントやお年玉で金欠、嫌いな仕事が始まってしまう恐怖、などなど病む原因のオンパレードです。
これらも、うつになる大きな原因なのですが、次にあげるものが特に脳に悪影響を及ぼします。
糖分消費の増加でメンタルに大ダメージ
神経学者や大学の研究者たちは、こう述べています。
「医学的仮説における、連休中にメンタルが病む原因として大きいのが、休日のイベントでの砂糖の消費量の増加です」
確かに思いかえすと、連休中は砂糖を多くふくんだものを、大量に食べてしまう傾向はあると思います。家ではお菓子を食べ、外出してスイーツを食べ、ドライブでジュースを飲む。心当たりありませんか?
カンザス州の研究者は、疫学、精神医学、生理学などのさまざまな分野の文献を調べあげて、砂糖消費の増加とうつ病が関連していることを発見しました。
- 糖分の摂取量が急増すると、血糖値が上がる
- インスリンという物質がドバッと分泌される
- 脳は急な血糖値の上昇をストレスとみなして、コルチゾールなどのストレスホルモンを出す
コルチゾールなどのストレスホルモンでメンタルがやられてしまうわけです。
さらには「炎症性タンパク質」も生成され、脳に直接作用してしまい、抑うつ症状を誘発したり悪化させたりします。
エモリー大学医学部によると、この炎症性タンパク質(腫瘍壊死因子やインターロイキン)は幸せホルモン(セロトニンやノルエピネフリン)などの、気分を調節してくれるホルモンの働きを低下させるといいます。
これは古代の祖先が、怪我をしたり感染症にかかった個人からグループの健康を守るために、脳が適応機能として進化していったのでは、と推測されています。
怪我や感染症になったときに社会的な接触をさけるために、抑うつ行動をとることによって感染の拡大を防止していたということです。
わたしたちホモサピエンスの脳は30万年の間、ほとんど変化していません。そのため私たちの脳は、血液中の炎症性タンパク質が多くなった場合に、うつ状態になるように配線されているのです。
日光不足も影響
連休中は外に出る機会が減る方も多いかと思います。すると日光を浴びる時間が減ってしまい、幸せホルモンであるセロトニンの分泌が減ることもメンタルが悪化する原因でもあります。
連休明けにうつにならないための対策
ここまでうつになる原因を見てきましたが、これを避けるには休日中のパーティーや外出先などでのお菓子を避けるのがよいでしょう。
また、家のなかに引きこもらず1日20分でも外にでて、散歩をするのもよいです。日光を浴びる&軽い運動で幸せホルモン(セロトニン)の分泌を増やし、うつ状態を回避することができます。
ここで「へ〜」と納得して終わるのではなく、実際に行動に移してみましょう。
行動するまでは、なかなか信じられないかもしれませんが、いざ実践してみると効果をすぐに実感できるので楽しいですよ。
それでは良い休日を。