ボルダリングがメンタルに良い影響を与えることが判明しました。
本記事ではボルダリングをすることによってメンタルにどのような影響があるのか、実際に行われた検証結果をもとに解説していきます。
最近メンタルが落ち込んでいる。という方は特に必見です。
ボルダリングはメンタルに非常に良い
ボルダリングはメンタルに非常に良い影響をもたらします。ボルダリングを始めて「落ち込みにくくなった」「ストレスが軽減したような気がする」と、すでに効果を実感されている方も多いと思います。
なぜメンタルに良い影響をもたらすのでしょうか。
ボルダリングとメンタルの研究
その効果を検証した、2015年にアリゾナ大学で行われた研究を紹介します。
研究チームは、メンタルの不調に悩む100人の男女を集め、週3時間のボルダリングを目指して8週間でどのような変化が起きるのかをチェックしました。
その結果、ボルダリングを行なったグループは、何もしなかった被験者に比べてなんと4.5倍も症状が改善したのです。劇的すぎますが事実です!
生きるのが辛いレベルのうつ症状から、普通に生活を送れるまでに改善したというのです。
おそるべしボルダリングですね。
ボルダリングがメンタルに効く理由
研究チームはこう推測しています。
「ボルダリングをするには常に自分の状態や動き、手足の感覚に意識を向けなければならない。そのため、人生の悩みについて考えている余裕がなくなる。ボルダリング中に悩みを思い出していてはすぐに地面に落ちてしまう。」
確かに、ボルダリングをしているときは悩みなんて一切思い出せません。
また、瞑想がメンタルに良い影響をもたらすことがわかっているのですが、ボルダリングは瞑想に近いといいます。瞑想も自分の体の状態や感覚にすべての意識を向けます。
ボルダリングは「反すう思考」を断ち切る
「反すう」とは、牛が胃から草を何度も口に戻してもぐもぐと噛む行為のことです。同じように「反すう思考」とは、自分の欠点や過去の失敗を、頭の中で何度も何度も考え続けてしまう状態を意味しています。私も失敗した時に陥りがちです。
この「反すう思考」ですが、いかにもメンタルに悪そうですよね。
実際に多くのデータでも「反すう思考」の傾向が強い人ほどストレスに弱く、抑うつや不安に苦しみやすい、との報告が出ています。
つまり、ボルダリングにはこの頭の中でぐるぐると繰り返すネガティブな思考をいったん断ち切る作用があり、そのおかげでストレスが減るという仕組みです。
静かに瞑想をするのが苦手な方は、このボルダリングという最強のメンタル改善スポーツを試してみるのいいかもしれませんね!
ちなみに
今回はボルダリングがメンタルにもたらす効果を解説しましたが、「木登り」でも同じような効果を得られることができます。いきなりボルダリングに行くのはハードルが高いと感じる方は「木登り」からチャレンジしてみるものいいかもしれませんね。
怪我には気を付けてぜひ実践してみてください。