極度のあがり症で、プレゼンや発表のときかなり緊張してしまい、舞い上がったりパニックになってしまう。それだけじゃなく、飲み会などの自己紹介でも緊張してガチガチになってしまい、恥をかいて、さらに自信がなくなっていく。
なにか解決策はないだろうか。と考えている方へ向けての記事です。
本記事は、プレゼンやスピーチなど人前で話すような場面でも、不安や緊張に強くなり、本来のパフォーマンスを発揮できるようになる方法を解説しています。
緊張とは?
緊張が悪い方向に働いてしまうと、体にさまざまな変化が起きます。
例えば
- うまく話せなくなる
- 手や脇に異常に汗をかく
- 頭痛がする
- お腹が痛くなる
人によって症状は様々ですが、決してよい症状ではないことはわかります。
なぜこのようなことが起きるのでしょうか?
人の体には「交感神経」と「副交感神経」があります。
- 交感神経
緊張するときに優位に働く神経です。ノルアドレナリンという神経物質が分泌されることによって、交感神経が働きます。呼吸が早くなり、筋肉が固まる、心臓が早く動く、汗が出るといった状態になります。
- 副交感神経
リラックスしているときに働いている神経です。呼吸は穏やかで、筋肉は柔らかくなり、心臓はゆっくり動きます。
そして緊張している時は、副交感神経よりも交感神経が活発に働くことにより、体にざまざまな変化が起こるわけです。
決して交感神経が悪いわけではないのですが、交感神経が働きすぎることによって、舞い上がったりパニックになってしまうのです。
こうなってしまうのを防ぐために、解決策をみていきましょう。
緊張に強くなる方法3選
私も元々は極度のアガリ症で、人前で話すのもちろん、会社の飲み会で自己紹介をする時でさえ、緊張でろれつが回らなくなるほどでした。
しかし、この方法3つを忠実に実践するようになってから、かなり緊張に強くなったことを実感しています。もう赤面もしばらくしていません。
1.緊張を受け入れる
緊張は決して悪いことではないと、受け入れてしまう方法です。
逆に緊張が高まったり、スピーチのできが悪くなる、いつものパフォーマンスが出せないようになってしまいます。
緊張を受け入れるにはまず、緊張の役割を理解することが重要です。
人はなにか大事な出来事に直面すると、心臓がバクバクなり、瞳孔が開いて集中力も高まります。
いわゆるこれが緊張している状態であり、これは自分の体が大事な出来事に対して、パフォーマンスを上げるために起こしている反応なのです。脳が交感神経を働かせ、心臓がバクバクと動いて、全身にエネルギーを送っている状態です。
つまり、スピーチや試合で緊張が襲ってきたら、心の中で「心臓が全身にエネルギーを送っている!これは体がやる気を出している証拠だ。今なら最高のパフォーマンスを発揮できる」と考えるようにしましょう。
そう考えることによって、実際に緊張にも強くなり、パフォーマンスも上がるのです。
さまざまなプロの人たちも、緊張を受け入れることによってパフォーマンスを上げています。
例えばスカイダイビングのインストラクター
インストラクターは飛ぶ人の後ろにべったりとくっついて一緒に飛びますが、飛ぶ人は当然心臓がバクバクと高まっています。しかし実は、インストラクターの方が心拍数は高くなっているのです。
彼らは何回も空を飛んでいるプロですが、緊張で心拍数を上げることによってパフォーマンスを上げて飛んでいるのです。
不安になりやすい性格が悪いことではないことも、理解しておきましょう。
不安になりやすい人には下の特性があります。
- 不安になりやすい人の方が本番に強い
- 不安が決断力を激しく高める
- 不安を感じやすい人の方が知性が高い傾向あり
不安になりやすい性格だからといって、自信をなくす必要は全くないのです。
2.普段からメンタルを鍛える
筋トレと同じように、メンタルも鍛えることができます。
これは私が実践したものの中で、一番効果があるものです。
具体的には「1日1回、今までの自分なら絶対しない行動をとる」というものです。
例えば
コンビニで会計をするときに「PayPayで♪」と笑顔で元気よく言ってみたり、みんなの前で不意に親父ギャグを言ってみる、といった感じです。
つまり、心に緊張という負荷を意図的にかけて、普段から鍛える方法です。
最初にするときは、些細なことでもとてつもなく緊張して心臓がバクバクしますが、何回もやっているうちに、かなりメンタルが鍛えられていることを実感できます。そして人前でもアガルこともだんだんと減ってきます。
少しスパルタかもしれませんが、効果は抜群なのでオススメします。
よく「緊張に強くなるには場数をこなすしかない」と言いますが、あれは間違っていないということです。
ここで一つポイントがあり、意識してやるということです。たまたま自然の流れで恥をかいたのでは意味がありません。意識して、それを乗り越えることに価値があるのだと、理解しておきましょう。
3.深呼吸する(注意点あり)
最後は、深呼吸をするという方法です。
極度の緊張状態でアガリそうになったり、パニックになりそうな時は試してください。
深呼吸なんてベタだなと思うかもしれませんが、科学でも効果が実証されていますし、意外とそのときには忘れていてやっていないものです。
ただし、やり方に注意点がありますので解説していきます。
逆に吸う時は、交感神経が働きやすくなります。
たまに緊張状態の人に「はい吸ってー!」と深呼吸を促す人がいますが、最悪さらにパニックになったり、過呼吸になったりするので気をつけてください。
吸う時間にもポイントがあります。
吐く時間を長くして、吸う時間を短くしてください。
「ふーーーー、すっ」といった感じです。
呼吸とメンタルは密接に関わっていますから、しっかりと効果はありますし、呼吸でメンタルを調整してあげましょう。
ちなみに気合を入れたい時や、やる気を出したい時は交感神経を働かせればいいので、吐く時間を短くし、数時間を長くしてやれば効果があります。
さいごに
いかがでしょうか。
緊張してしまう人の気持ちは、とてもよくわかります。
人前で緊張して噛んでしまって、恥ずかしくて顔が赤くなり、赤面しているのがまた恥ずかしくてさらに赤面。本当に辛いですが、これら3つのことを信じて実践していると、いつしか緊張をものにしている自分になることができます。
強いメンタルを手に入れましょう。