ここぞという場面、たとえば面接や商談のときに成功率を上げる方法はないだろうか。勝負所で自信を失ってしまうので、自信をつける方法を知りたい。
と考えている方へ。
勝負所で自分の自信を高めて成功率を上げる、簡単で即効性のある方法を2つ紹介します。
面接や商談の直前にこれをするだけで、自分に自信がつき成功率は確実に上がることでしょう。
心理学者が行った実験で、実際に効果が確認されているものなので、信頼性はかなり高いものとなります。
成功率を上げる方法
面接や商談のとき以外でももちろん使えますが、この方法を知っていれば「ここぞという時」に確実に役に立ちます。
とても簡単なうえに効果が大きいものなので、ぜひ覚えておきましょう。
自分がパワーに満ちている時を思い出す
自分がパワーや自信に満ちあふれていた時の体験を思い出す方法です。
これをすることで、自分に自信がつき面接官や相手からの評価が上がって、成功率が高くなります。
ある実験を紹介します。
実験の参加者を2つのグループに分ける
- 就職希望者
- 採用担当者
そして就職希望者をさらに2つのグループに分ける
- 自分にパワーが満ちていた時の経験を書くグループ
- パワーにかける経験をした時の経験を書くグループ
それぞれの経験を書いてもらった後に、応募書類を書いてもらう。(セールスアナリスト求人の設定)
その応募書類を採用担当者に読ませて、採用見込みを判定してもらった。
この時、採用担当者は就職希望者が応募書類を書くまえに何をしたかは一切知らされていない。
結果
パワーに満ちていた時の経験を先に書いたグループの方が、はるかに採用見込みが高かったのです。
採用担当者は純粋に書類だけで判断していますから、明らかに効果があることがわかります。
さらに同じような方法で、実際に面接の実験も行われています。(ビジネススクールの職員採用の設定)
今度は就職希望者を3つのグループに分ける
- 自分にパワーが満ちていた時の経験を書くグループ
- パワーに欠ける経験をした時の経験を書くグループ
- 何もしないグループ
そして実際に15分間の面接を行い、採用担当者役は応募者の説得力について評価し、そのあと採用するかどうかを判断した。もちろん採用担当者はなにも知らされていない。
結果
1のパワーが満ちていた経験を書いたグループは、2と3のグループに比べて「説得力がある」と判断されました。
さらに最終決定にも大きな差があらわれました。
- 何もしなかったグループで採用されたのは半数に満たなかった
- パワーに欠ける経験を書いた人の採用率はたったの26%
- パワーに満ちた経験を書いた人の採用率はなんと70%にのぼった
とんでもない結果です。言い方をかえるとパワーに満ちた経験を書いた人は、パワーに欠ける経験を書いた人よりも162%も採用確率を増加させていることになります。
パワーを思い出すことで、自分に自信がつき魅力的な文章を書くことができ、態度や言葉も説得力を持つのです。
この実験では書くとしていますが、書かずに思い出すだけでも効果は得られるはずです。
例えばどんな経験?
野球の試合で、ここぞというときにヒットを打つことができた経験。テストでいい点をとって、みんなや先生に褒められた経験。ナンパを一発で成功させた経験。など、なんでも結構です。
コツは?
なるべく具体的に、ありありとその時のことを思い出すことです。
次第にその時の自分と、マインドがリンクしてきて自信がつき、魅力的な文章や態度をとることができるようになるのです。
間違っても、失敗した経験や落ち込んだ経験は思い出さないようにしてください。爽快でパワーに満ちていた経験を思い出しましょう。
何もしていない他の人に比べて、あなたの説得力や魅力度は確実に上がっているはずです。
自信に満ちた姿勢をとる
「自信に満ちた姿勢」をとるだけでも、実際に自分に自信が出てくることがわかっています。
人はパワーを感じているときはオープンな姿勢を取りやすく、パワーのなさを感じているときは縮こまった姿勢をとりやすくります。
緊張や不安でパワーのなさを感じている時でも、意識してオープンな自信に満ちている姿勢をとれば、実際にパワーが出てくるのです。
ある実験を紹介します。
被験者に指示をあたえ、さまざまなポーズをとらせる。
たとえばオープンな姿勢は、両腕を机のうえで広げたり、両手を頭のうしろに組んで、机の上に足をのせるなど。縮こまった姿勢は、腕をくみ両足をクロスさせて立たせるなど。
結果
オープンな姿勢をとらされたときは、縮こまった姿勢をとった時よりも、自信が出ることがわかりました。
さらにオープンな姿勢では、テストステロン(男性ホルモンの一種で優位性や意欲に関係するホルモン)が増加し、コルチゾール(ストレスホルモン)の減少が確認されました。
つまり、面接や商談の前に緊張して縮こまった姿勢になってしまっている時は、意識的に胸を張って自信のあるポーズをとることが重要です。
テストステロンが分泌され、自分に自信が出てきて、目が開き、気分も高まり、よい意味での闘争心や意欲を相手にアピールすることができるのです。
もちろん相手の目の前で横柄な姿勢をとるのは良くありませんが、胸を張って自分を大きく見せるイメージでオープンポジションをとることは、相手にも自信をアピールできるとともに、実際に自信が湧いてくるのです。
待ち時間の誰にも見られていないときに、大きく手を広げてみるのも有効ですね。
まとめ
おさらいです。
面接の直前で行うと良いこと
- パワーに満ちていた時の経験をありありと思い出す
- オープンな姿勢をとる
これを行うことで自信が深まり、結果に大きな影響を与えてくれるでしょう。
自信のある無いは、小さな違いに思うかもしれませんが相手からしたら、他の人と比べた場合の決定に大きな影響を与えます。
この簡単で小さなテクニックで、今後の仕事、成績、人生が大きく変わるかもしれないのです。ここぞという時、ぜひ試してみてほしいのです。
また、緊張しすぎてしまう人は「絶対に緊張しない方法を徹底解説!科学で認められた3つの方法を紹介」も読んでいただき、大きな場面で本来のパワーを出せるようにしておきましょう。
ファイトです!