冷水シャワーで風邪引くのか?【免疫力向上のための正しいやり方を解説】

シャワー

冷水シャワーを試してみたいけど、風邪を引きそうで心配。冷水シャワーで免疫力は上がるの?科学的根拠はある?風邪をひかないための正しい冷水シャワーの方法を知りたい。

こういった疑問に答えます。

 本記事の内容

  • 冷水シャワーで風邪引く?
  • 冷水シャワーは免疫力を上げる
  • 風邪をひかないための冷水シャワーの正しいやり方

科学的な実験結果をもとに、解説していきます。

目次

冷水シャワーで風邪引く?

冷水シャワー(コールドシャワー)がなんとなく健康に良さそうといった情報を聞いたことがあるけど、風邪を引きそうで心配。と思っているかともいるかと思います。

結論から言ってしまうと

正しいやり方でやれば風邪をひく可能性は低い。

むしろ免疫力が上がって、風邪を引きにくくなる。

これはいくつもの研究にて実証されていまして、その中のひとつを次に紹介したいと思います。正しいやり方についても解説していきます。

冷水シャワーは免疫力を上げる

冷水シャワーによって免疫力が上がり、風邪を引きにくくなることが分かっています。

対象3018人の結構大規模な実験を紹介します。

研究機関:アムステルダム大学

対象:3018人の成人男女

期間:30日間

目的:冷水シャワーが病欠日数やエネルギーレベル、全体的な健康状態に与える影響を評価すること。

研究方法

グループ分け: 被験者はランダムに以下の4つのグループに分けられました。

  1. コントロールグループ:通常の温水シャワーのみ
  2. 30秒冷水シャワーグループ:通常の温水シャワーの後に30秒間の冷水シャワー
  3. 60秒冷水シャワーグループ:通常の温水シャワーの後に60秒間の冷水シャワー
  4. 90秒冷水シャワーグループ: 通常の温水シャワーの後に90秒間の冷水シャワー

測定項目

  1. 病欠日数:研究期間中およびその後90日間における病欠日数
  2. エネルギーレベル:被験者自身による報告
  3. 全体的な健康状態:被験者自身による報告および医師の評価

研究結果

 病欠日数の減少

冷水シャワーを取り入れたグループは、コントロールグループに比べて病欠日数が29%減少しました。特に30秒、60秒、90秒の冷水シャワーグループ間での差は統計的に有意ではなく、いずれのグループも同程度の減少を示しました。

 エネルギーレベルの向上

冷水シャワーを取り入れたグループは、エネルギーレベルの向上を報告しました。特に、60秒および90秒のグループで顕著な増加が見られました。

 全体的な健康状態の改善

被験者は、冷水シャワーを取り入れたことで全体的な健康状態が改善されたと感じました。これには、ストレスの減少や気分の向上も含まれます。

考察

 冷水シャワーの効果

短時間の冷水シャワー(30秒から90秒)が病欠日数を減少させ、エネルギーレベルを向上させる可能性があることが示されました。この効果は、冷水が交感神経系を刺激し、免疫系を強化するためと考えられます。

 最適な持続時間

冷水シャワーの持続時間(30秒、60秒、90秒)は病欠日数の減少には影響しないが、エネルギーレベルには多少の影響があることが示唆されています。

研究から分かったことを簡単にまとめると

1日30秒でも冷水シャワーを浴びると風邪を引きにくくなる!ということです。それではどういった方法で冷水シャワーを実践すればよいのでしょうか?

風邪を引かないための冷水シャワーの正しいやり方

研究結果をもとに正しい冷水シャワーを実践するにはこちらの方法がよいでしょう。

  • 通常の温かいシャワーで体を十分に温める
  • 冷水シャワーを30秒~90秒浴びる

これだけです。90秒浴びるのがしんどければ、30秒でも免疫力向上のメリットはありますので、30秒でもOKです。

冷水シャワーのタイミングは?

今回の実験では冷水シャワーを浴びるタイミング(朝、昼、夜)については、具体的な指示や推奨はありませんでした。しかし他の研究や専門家の意見に基づいて、冷水シャワーを浴びるタイミングについてヒントを出すとすれば

 朝

冷水シャワーは副交感神経を刺激し、目覚めや活力の向上に役立ちます。ドーパミンが放出され、一日中活力が持続します。

 昼

昼に冷水シャワーを浴びることで、午後の仕事や活動に向けてリフレッシュする効果があります。また冷水シャワーはストレスを軽減し、集中力を高める効果があるため、昼の休憩時間に利用するのも良いでしょう。

 夜

夜に冷水シャワーを浴びることで、一日の疲れを癒し、リラックス効果を感じる人もいます。ただし、一部の人にとっては冷水の刺激によって、眠りにくくなる場合もあります。

それぞれのライフスタイルや体質も考慮して、一番自分にあったタイミングを探してみるとよいでしょう。それぞれのタイミングに応じた利点を考慮して、自分に最適な習慣を見つけることをお勧めします。

冷水の温度は?

他の研究も参考にすると、推奨される冷水の温度は815℃です。平均的に11℃くらいの冷水を浴びればよいでしょう。

注意点

ここまで読まれた方は無茶な方法を試したりはしないかと思いますが、念のため言っておくと、先に温水も浴びずに冷水シャワーだけを何分間もずっと浴び続けたり、そのあと服も着ずに寒いところにいたりすると普通に風邪を引きます。また、体調が優れない時も無理に冷水シャワーを浴びるのはやめておきましょう。

まとめ

適切な方法で実践すれば、冷水シャワーは風邪もひかないし、むしろ免疫力を上げてくれます。最初は体が慣れていないのでつらいかもしれませんが、習慣にすることで体も慣れてきますし、メリットを実感するようにもなってきます。

私も冷水シャワーを何年も続けていますが、もう最後に風邪を引いたときの記憶がないほど何年も風邪を引いていません。ただ、冷水シャワーの効果で寒さに強くなりすぎて、冬に会社で私だけ薄着なので変人扱いされますが、それも慣れてきます笑

ぜひ試してみてくださいね。

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